The 24th JAPAN TENT
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5 皆さんは「バタフライ・エフェクト」という言葉をご存じですか。バタフライは日本語ではチョウ、エフェクトは効果ですが、「チョウの効果」とは言わずに「バタフライ効果」と言います。これは、50年ほど前にアメリカの気象学者が作った言葉です。 例えば、北京でチョウが羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起きる。アマゾン川でチョウが羽ばたくと、シカゴで大雨が降る。日本で言う「風が吹けば、桶屋がもうかる」のように、「小さな動きが、思わぬ大きな結果につながる」という意味の言葉です。ジャパンテントに参加することが 「バタフライ」 私は皆さんがジャパンテントに参加するのもバタフライだと思います。石川県や金沢市で、伝統や文化に触れる。それが将来、どんなことにつながるか、今はまだ、私にも皆さんにも分からない。しかし、羽ばたかなければ、何も生まれません。 ホストファミリーやボランティアの大学生と「ふるさと愛」について語り合う。ふるさとについて互いに語り合うことが、結果的に「お国自慢」をし合うことになり、互いに母国を紹介し合う。そして、紹介し合う中から「ふるさと愛」が深まっていく。これがジャパンテントの目指す総合テーマであり、これまで多くの留学生が体験してきました。ジャパンテントに参加すること自体が、大きな成果をもたらすバタフライなのです。 ホストファミリーの皆さんにとってもそうです。昨日の北國新聞に、これまで10回ホストファミリーをしてきた小松市の主婦からの投書が載っていました。今年は11回目で、二人の留学生を受け入れるそうです。この家では、留学生を受け入れるだけでなく、大会終了後も交流を続けているそうです。投書には、毎年、留学生を受け入れるために、京都と東京にいる子供たちを小松市に帰省させ、近所の人たちも招いて歓迎パーティーも開くと書かれていて、それが毎年、大変楽しみだという内容でした。私はこうしたすべてがバタフライだと思います。 そして、この方は「効果」についても書いています。私たちの将来の夢は、ホストファミリーとして受け入れてきた留学生の母国を訪問し、世界一周がしたいのだそうです。「バタフライ効果」までを想定して、留学生を歓迎しています。その意味では、石川県のホストファミリーはそれぞれに熱い思いで羽を羽ばたかせ、皆さんを迎えるのです。日米親善に尽力した、金沢ゆかりの偉人高峰譲吉博士 私のこのスピーチに続いて、「TAKAMINE~アメリカに桜を咲かせた男~」という映画を上映します。昨年公開された映画「さくら、さくら〜サムライ化学者 高峰譲吉の生涯〜」の続編です。 高峰譲吉という人は世界的な化学者で、金沢市の隣の富山県の高岡市に生まれ、金沢市で育ちました。近代日本になる前の江戸時代、高峰譲吉はこの地を治めていた加賀藩の御殿医の息子として生まれました。亡くなられてすでに90年が経ちます。 高峰博士は100年以上前に、タカジアスターゼという胃の消化剤を発明しました。この薬品は今も広く使われています。また、血を止めるのに使われる止血剤アドレナリンも発見しました。現代でも使われている医薬品を発明した化学者が高峰譲吉です。彼は日本人として初めてアメリカ人女性と結婚します。そして、発明した薬品が大いに売れ、アメリカで大金持ちになりました。 高峰博士はアメリカにずっと在住しましたが、日本でも製薬会社を作りました。第一製薬と三共製薬が合併してできた、第一三共という大きな製薬会社がありますが、その前身である三共製薬を作りました。 映画にも描かれていますが、100年以上前、日本とロシアが争った日露戦争があり、アメリカのルーズベルト大統領の仲裁で戦争が終結します。そのとき高峰博士は感謝の意味を込めて、日米親善の懸け橋として桜の木を贈りました。高峰博士が贈ったワシントンのポトマック河畔の桜並木は、世界でも有名です。日本には桜並木がいっぱいありますが、アメリカではポトマック河畔やニューヨークのハドソン川など、それほど多くはない。ワシントンのポトマック河畔の桜並木は大変有名で、毎年桜の咲くころになると「全米桜祭り」が行われ、アメリカだけではなくて、世界から多くの人が集まる場所になっています。 桜の贈り主は当時の東京市長・尾崎行雄ですが、実際は高峰博士が桜を贈ったのです。 こうした高峰博士の化学者としての功績、日米友好親善の行動や努力も「バタフライ効果」ではないかと思います。基調スピーチ「ふるさと愛」 飛田 秀一 JAPAN TENT開催委員会会長/金沢経済同友会代表幹事/北國新聞社社長・主筆 会場/北國新聞赤羽ホール飛田 秀一 JAPAN TENT開催委員会会長
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