The 25th JAPAN TENT
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25(戸丸)ワシントンのポトマック河畔に「高峰桜」と呼ばれている桜があります。 高峰というのは人の名前で、世界的な化学者、高峰譲吉博士のことです。高峰博士は富山県高岡市に生まれ、金沢育ちです。若い頃にアメリカに渡り、さまざまな発見と発明をしました。有名なのが止血剤のアドレナリンや胃の消化剤、タカジアスターゼを見つけて、医学界に大きな貢献をしました。 高峰博士は日本とアメリカの友好を願い、桜を日本から持って来て、ポトマック河畔に植えました。それで高峰桜と言われています。玉川さんは詳しいですよね。(玉川)11歳の頃、ワシントンに住んでいました。毎年、桜祭りが開催されていて行ったことがあります。その時、世界中の人、特にアメリカの方々が日本から来た桜を愛でているのを見て、とても感動しました。(戸丸)高峰博士が桜を贈ったのが1912年ですから、今年が100年の節目の年になります。100年目のワシントンの桜祭りはどうでしたか。(玉川)1週間ほど伺わせていただきました。国会を使ったレセプションや、アメリカの州を知るためのプログラムが用意されていて、最後にパレードがありました。桜を介して集まった人々の縁を大事にするようなお祭りでした。(戸丸)素晴らしいですね。ニューヨークでも、桜祭りはニュースで見ますか。(澤田)今年は特に、東日本震災後1年ということで日本をクローズアップするニュースや、義援金を集めるイベントが数多くありました。東北を知ってもらうイベントとして、ニューヨークから桜祭りに参加する人もたくさんいました。(玉川)とても印象的だったのは、ポトマック河畔で一人の女性が私に近寄って来て、「日本から桜を贈ってくださり、ありがとう」と言われました。高峰博士を中心に、いろんな人が関わって桜を大事にしているんです。これからも日本とアメリカと、世界の絆が深まるといいと感じました。(戸丸)そうしたいきさつは映画化されていて、『さくら、さくら~サムライ化学者高峰譲吉の生涯~』ともう1本、『TAKAMINE~アメリカに桜を咲かせた男』の2本が製作されています。高峰博士がいかにして苦難を乗り越えて桜を贈ったのか。どんな思いがポトマック河畔の桜にあるのかというのが分かります。機会があったらぜひ、留学生の皆さんもご覧になってください。 日本でも100年を記念したイベント、「ワシントンの桜・里帰り事業」が行われています。ポトマック河畔にある高峰桜から枝を何本か採って日本に送ってもらい、その穂木を台木に接ぎ木し、苗木にします。その苗木を日本各地で植えるという事業が行われています。今年、全部で149本が全国で植樹されました。5月には金沢でも植樹され、玉川さんも参加されたんですね。(玉川)はい。高峰博士がニューヨークで亡くなる時に、日本に帰りたいとおっしゃったそうです。石川県の方々が中心になり、ぜひ、高峰博士の思いを故郷に帰らせてあげようと始まった事業ということで、とても感動しました。(戸丸)高峰桜は金沢をはじめ、高峰博士の生まれた高岡、ゆかりの地の横浜の他、東日本大震災の被災地、東北3県にも復興の願いを込めて植樹されました。 澤田さんは、桜と被災地を描いたドキュメンタリー映画を観られたということですが、いかがですか。(澤田) ニューヨークのジャパンソサエティという所で、3月11日関連のイベントをやっていました。その中の一つに、桜の木が人の人生を、人の生き様をどういうふうに見てきたのか、という視点で描かれたドキュメンタリー映画がありました。桜はものを言わないけれども、人の営み、震災に遭ったような状況におい JAPAN TENT 夏期大学留学生国際シンポジウム第1部/トークセッション�高峰桜とふるさと愛」出席者玉川 恵都子(第24代日本さくらの女王)澤田 泰子(国連人道問題調整事務所人道問題担当官)戸丸 彰子(フリーアナウンサー)会場/北國新聞赤羽ホール 協力/石川国際民商事法センター戸丸 彰子玉川 恵都子澤田 泰子
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